不眠症の判断基準は寝るまでに何時間かかるか?だけではない


自分は不眠症ではないのか?と疑うような瞬間が誰にでもあるのではないか?と思います。

ただ、不眠症の定義というのは難しく、何時間くらい寝られなかったら不眠症か?という言い方は正確にはしづらいです。

だから、特定の人が不眠症と言えるのか?に関する判断は、現実的にかなり難しいものと言えるでしょう。

それに不眠症の問題は布団に入ってから寝られるまでの時間だけで判断すべきではないという言い方もできます。

トータルの睡眠時間がどれくらいか?という部分も判断材料に組み込むべきではないか?と思われます。


普段よりも寝るまでに長い時間がかかれば不眠症と言える余地がある

不眠症の定義は難しく、何時間くらい寝られない状態であれば不眠症と断言することは厳しいです。

強いて言うならば、普段と比べて寝るまでにかなり時間がかかっている、それが何日も続いていると言えるならば、それは不眠症である可能性が浮上するでしょう。

例えば、寝るまでに1時間かかっている状況があっても、普段もそれくらいかかっているのであれば、それは不眠症とは言い難いです。

でも、普段は30分もしないうちに寝られるのに、最近はずっと1時間以上かかっていると言えるときには、不眠症に該当している可能性が考えられます。

だから、不眠症と言えるか?の判断をするときには、問題なく眠れていたときの状況との比較が大切と言えます。

具体的に寝るまでに何時間かかっているか?を考えることも必要かもしれませんが、普段との比較で判断していくのが賢明でしょう。

病院に行くか?という判断をするにあたっても、普段とどれくらい状況が異なっているのか?の部分を参考にするといいと思います。


トータルの睡眠時間に関しても不眠症と言えるか?の判断においては重要

寝るまでに何時間程度を要するか?という点は、不眠症の判断において一定のヒントにはなるかもしれません。

しかし、実際はそれ以外の部分も考慮しておく必要があるので、そこに関しても知っておいてほしいです。

それはトータルで何時間くらい寝ることができているか?という部分であり、不眠症の判断に関してはここは非常に重要になります。

というのも、不眠症というのは単に寝るまでに時間がかかる部分だけを指しているわけではありません。

途中で起きてしまうとか、そういった部分も含むので、トータルで何時間くらい寝られているか?という点も考慮しておいた方がいいです。

そういう意味では、寝るまではスムーズでも、早く起きてしまう、何度も目が覚めてしまうなどの状況があれば、不眠症と言える可能性はあります。

こういった状況により、トータルの睡眠時間が通常よりも短いときには、日常生活で支障が出てくる可能性があるため、改善した方がいいと言えるでしょう。

トータルの睡眠時間はなんとなくでしか判断できない可能性もありますが、不眠症を疑ったときには連日の睡眠時間を記録しておくべきです。

そのうえで以前と比べて、睡眠時間が短くなっていないか?をチェックしていくといいのではないでしょうか?


睡眠に関する問題では日常生活で支障が起きているか?が重要

私たちは日々睡眠をとっており、平均して6~8時間程度は通常時で寝ているのではないか?と思います。

一般的にはこういった睡眠時間は理想とされており、問題ない扱いを受けることが多いでしょう。

したがって、それよりも少ない睡眠時間になってしまう、なかなか眠れない、寝ても起きてしまうなどの状況が続けば不眠症と判断し、心配になる可能性は高いです。

でも、それだけの睡眠時間が必ずしも全員に必要とは言えず、中には数時間程度で毎日問題なく過ごせる人もいますし、逆に10時間以上寝ないときついといった人もいるわけです。

つまり、睡眠時間の理想に関しては個人差があるため、世の中の人たちの平均を意識しすぎるのはよくないでしょう。

そのため、普段よりも眠れないときがあったとして、その状況が続いても日常生活に何ら支障がないとしたら、それは不眠症ではないと言えるかもしれません。

だから、不眠症においては寝るまでに何時間くらいかかるか?トータルで何時間くらい寝られているか?朝を迎えるまでに何回程度起きるか?などにこだわらない方がいいです。

重要なのは今の自分の身体が不調と言えるのか?であり、そこが仮に問題ないならば、睡眠に対する認識を改めるということも必要でしょう。

自分が不眠症じゃないか?と思えたら、やはりどうしても心配になってしまう部分はあるかもしれませんが、思ったように寝れない状況はすべてのケースで問題とは言い難い面があります。

不眠症の問題を捉えるときには、自分にとっての理想の睡眠は何時間なのか?を探ることも大切と言えるのではないでしょうか?


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