不眠症は一般的には環境面や精神面が原因となって発症するものとされていますが、中にはそういった部分とは別の原因で発症する不眠症もあります。
それが致死性家族性不眠症であり、これは主に遺伝などが原因で、生まれつき不眠症にかかるリスクが高い状況と評価できます。
したがって、環境面や精神面に異常がなくても、不眠症になってしまう場合も存在していると言えます。
では、この致死性家族性不眠症とはどんな病気なのか?どういう症状があって、どのような危険性があるのか?などに関して、詳しく知っておきましょう。
致死性家族性不眠症とはどんな病気なのか?
致死性家族性不眠症はいわゆるプリオン病の一種とされており、これは脳神経細胞の機能に障害が発生する病気です。
原因は脳に異常な構造となっているたんぱく質が溜まっていくこととされていて、このプリオン病の中に致死性家族性不眠症があります。
そして、致死性家族性不眠症に関しては、遺伝性プリオン病に該当するものと言えるため、遺伝するケースであれば、生まれつきこの病気にかかるリスクは割と考えられます。
この致死性家族性不眠症では、若い人が発症する例は多くなく、どちらかと言えば中年以降の年齢で起きやすい病気です。
40~50代で特に発症するリスクが高いとされているため、働き盛りとも言える年齢のときに起きる可能性が割と高いと言えます。
基本的には男女ともに発症する可能性があり、性別による偏りなどは特にないとされています。
また、致死性家族性不眠症は不眠症の一種ではありますが、やはり遺伝する可能性が認められている点がポイントになります。
家族にこの病気の人間がいた場合に、生まれつき致死性家族性不眠症にかかっているとは言えないものの、実際に遺伝した場合にはいずれ発症する可能性が考えられます。
致死性家族性不眠症は必ず遺伝するとは限らない
致死性家族性不眠症は不眠症の中でも、遺伝する部分が非常に特徴的であると言えますが、この部分は絶対ではないです。
つまり、遺伝しやすい面はあるものの、それが100%ではないので、そこは知っておく必要があるでしょう。
実際、家族の中に致死性家族性不眠症を患っている人がいても、家族の中で別に発症していない人が含まれているケースが存在しています。
だから、致死性家族性不眠症に関しては、遺伝するケースもあるが、しないケースも考えられるということで、ここは非常に重要な部分です。
家族の中に致死性家族性不眠症になっている人がいたとしても、自分が同じような状況に絶対になるわけではありません。
ただ、致死性家族性不眠症の場合には、遺伝以外の部分でも通常の不眠症とは異なる面があり、そこに関しても把握しておいてほしいです。
病名の通り、致死性という面があるので、致死性家族性不眠症はかなり危険な病気と言えますから、その症状や寿命などに関しても大切であると評価できます。
致死性家族性不眠症の症状や寿命はどうなっているのか?
致死性家族性不眠症は不眠症の一種になるため、思うように眠ることができないという症状がまず発生しますが、それだけにとどまりません。
さらに幻覚を見るなどの症状もあり得ますし、発汗や脈が速くなるといった症状が見られる場合もあります。
こういった症状があり得るとなれば、日常生活において大きな支障が起きる可能性が考えられ、かなり辛い状況が想像されます。
ただ、致死性家族性不眠症が進行すると、さらに深刻な症状が確認されていて、痙攣や意識の消失、寝たきり状態といったケースが考えられます。
そして、最終的には致死性家族性不眠症が原因で衰弱し、または肺炎などを起こし、死亡するという状況を迎えるケースが多く、発症してから2年ほどで亡くなる人が多くいます。
基本的に病気に対する効果がある治療法は存在せず、致死性家族性不眠症を治す術は現在のところはないと言える状況です。
致死性家族性不眠症は遺伝する可能性がある病気ですが、1度なってしまうと完治はどうしても見込めないわけです。
しかし、今後効果的な治療法が見つかる可能性がゼロではないだけに、致死性家族性不眠症に関しては期待できる面も残されていると言えると思います。
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